Carl Zeiss Sonnarは、1929年にツァイス・イコンのルートヴィッヒ・ベルテレがエルノスターを改良、開発したカール・ツァイスのレンズです。
エルノスタータイプのレンズも今では「Sonnar」と呼ばれています。
レンズ構成はレンズの張り合わせが枚数の割に少なく、4群6枚のダブルガウス型より好まれ、大口径化への開発も進められました。
Sonnar 200mm F2.8はM42マウントで、望遠レンズでありながらF2.8の明るさを両方持った人気のレンズです。
外観はオールドレンズらしく大きく、ずっしりと重量感も有り、高級感もあります。
絞り解放での撮影では、かなり甘い描写になりますが単にぼやけた甘さではない写りです。
どちらかというと、ソフトフォーカス的な描写で全体的に柔らかい印象です。
一段絞って撮影すると、甘かった描写はシャープで鮮明な描写となって、撮影者を楽しませてくれます。
望遠撮影でも被写体を鮮明に写し出し、ポートレート撮影において、寄った描写も大きなボケ味を表現してくれます。
カール・ツァイスのレンズ解放で甘い描写、絞るにしたがってキリッとした描写になることが特徴ですが、この200mmF2.8もツァイスの特徴であり、魅力を十分に表現してくれるレンズです。