Carl ZeissのProtarは、ドイツだけでなくアダムスなどイギリスの高級カメラ用レンズとしてパウル・ルドルフによって発明され、1900年代から1920年代に大型カメラ用レンズとして普及したカール・ツァイスの名レンズです。
Protar Ⅶシリーズは1895年に開発、販売され、これによって1群3枚レンズ構造であったProtar Ⅵシリーズの製造は中止されました。
Ⅶシリーズはボシュロムやエ・クラウスにも認められ1960年代まで生産されました。
Protarlinse Ⅶ f=69cmはそのⅦシリーズの一つとして展開されたレンズです。
Carl Zeiss Protarlinse Ⅶシリーズには、0番、00番、000番と始まり11番までのラインナップがあり焦点距離に違いがあります。
F値は11から12.5でそれぞれ100mmから1,000mmと幅広い開発が行われました。
カール・ツァイスレンズは当初はすべてツァイス・アナスチグマートという名称でしたが、1900年ごろにシリーズIAがプラナー、シリーズIBがウナー、シリーズⅡBとシリーズICがテッサー、シリーズⅧがアポロマティックテッサー、それ以外をプロターという名称になりました。
プロターレンズは写真用以外にも、顕微鏡や望遠鏡用としても生産されており、そのクオリティーの高さは世界的にも高い評価を得ています。
かなり年式の古い古典レンズではありますが、希少性とその描写に魅せられ人気の高いコレクターライクなレンズです。