Protarレンズは、パウル・ルドルフ氏によって発明されたカール・ツァイス社のレンズです。
1900年台から1920年台に多く普及し、ドイツだけではなくイギリスでも大型カメラ用レンズとして利用されていました。
「Carl Zeiss Protar 21cm F18」のF値18モデルは「プロターシリーズⅤ」とされ、1980年代に開発、販売されました。
レンズ構造は、前群2枚後群2枚、21cm F18モデルは、包括角度110度の広角レンズです。
プロターシリーズは、カール・ツァイス社が初めて製造したアナスチグマットで原型や基本という意味から「Protar」と命名されました。
その後にカール・ツァイス社のレンズとして現在では最も有名である「プラナー」が開発され、「テッサー」「ゾナー」と続けて作られました。
カール・ツァイス社が開発した「Protar 21cm F18」にも採用されているコマ収差を抑える「アナスチグマット光学」やホタル石を使った「アポクロマート」はレンズ界の歴史とも言われています。
この「ポルター」シリーズはレンズ4枚構造で非常に高価なもので、大判カメラ用ということもあって現在では非常に価値が高いレンズです。