Planar T* 85mm F1.4 ZAはソニーから販売されているカールツァイスレンズです。
このレンズは、1970年台前後のレンズでマニュアルフォーカスのいわゆる「オールドレンズ」でした。
当時でも写りには定評があり、Planar T* 85mm F1.4は変遷を経ながらも製造され続けたベストセラーレンズでした。
このマニュアルレンズの製造が終了して、2007年に再び復活したのが、これから紹介するPlanar T* 85mm F1.4 ZAをはじめとした「現代のPlanar T* 85mm F1.4」です。
Planar T* 85mm F1.4 ZAは最近の主流から外れつつありますが、ソニーのAマウント用のレンズで、マウントアダプターを介することでミラーレス用のEマウントにも装着することができます。
イメージサークルは35㎜フルサイズに対応しているので、フルサイズセンサーを搭載したデジタル一眼にも対応しています。
写りですが、先代からすでに人気のあったPlanar T* 85mm F1.4同様に開放では柔らかく華やかな雰囲気で、美しいボケ味を見せてくれます。
絞るとシャープで立体感と切れ味のある写真が撮れます。
抜けの良さも先代のPlanar T* 85mm F1.4を引き継いでいるといえます。
被写界深度が浅すぎて合焦が難しいというクセがありましたが、このレンズは現代のレンズということもあり、そのあたりは解消されています。
Planar T* 85mm F1.4 ZAはツァイスが製造したツァイスレンズだけあって、ツァイスレンズらしい正統派の写りをしてくれます。
AFなど現代のデジタル一眼に対応したメカニズムを搭載し、現代風にアレンジされてはいますが、根本的な部分はやはりカールツァイスだな、と認識させてくれるレンズです。