Planar T* 50mm F2 ZMはコシナがOEM製造しているツァイスブランドのレンズです。
よって、名前からはオールドレンズなのか現行品なのか分かりにくいところはありますが、このレンズに関しては2005年に発売された現行品のレンズとなります。
マウントはライカMマウントで、フィルムのライカMマウントカメラでも使えますし、現行型のデジタルライカMシリーズでも使用可能です。
その関係もあって、レンズは現行品ですがAF機能は備えておらず、マニュアルフォーカスで使うことになります。
旧型ライカもカバーできることから分かる通り、イメージサークルは35㎜フルサイズセンサーもカバーする余裕を持った設計になっています。
シャープで抜けのいい撮影ができるよう緻密なフレアコントロールがなされています。
また、美しいボケ味を出すため1/3EVステップで動く10枚の光彩羽絞りを持っています。
ディストーションなども極限まで抑えられ、高い解像度とシャープな撮像をもたらしてくれます。
レンズコーティングはT*コーティングで、非常に透明感の高いレンズです。最短撮影距離は70㎝で距離計連動範囲も70㎝までとなっています。
見た目は懐かしのヤシコン時代のPlanarとよく似たところもあり、その時代を知っているユーザーにとっては味わい深さを感じる部分があるかもしれません。
ライカMマウントのレンズながら価格が7万円台と比較的低価格なので、ライカ×ツァイスの組み合わせを試してみたい人にはいい選択肢になるでしょう。