
Carl Zeissのレンズ Otus 55mm F1.4 ZF.2は、55mmという標準的な画角の単焦点レンズでありながら、Carl ZeissらしいDistagonタイプの光学設計を採用することでハイクオリティさを確保したMFレンズとして、2014年に誕生しました。
10群12枚と贅沢なエレメントを使用しており、考え得る弱点をほぼすべて克服したことを自負していることが嘘でないことが伺えます。
Distagonタイプの光学設計を初めて採用したのも特長で、絞り開放でも画面の隅々まで平均的な補正が実現できます。
また、画像湾曲を少なくする効果も期待できます。
内部構造に目を向けると、非球面レンズや異常部分分散性の特殊光学ガラスを取り入れて、Floating Elements設計も採用することでよりナチュラルな写真撮影を可能としています。
本体サイズは92.4×117.1mmで重量960gと大きい方となりますが、グリップ力が高く使い勝手は非常に良いものがあります。
Fマウントを取り入れており、Nikon製の最新カメラにも適用させることができます。
MFでしか使用できないという点もあり、どこかとっつきにくさも感じるかもしれません。
ただ、ピントが合った時の圧倒的な画質には感動すら思えること間違いありません。
ボケのスムースな表現力も魅力的で、プロユースのレンズとしても広く愛用されています。