Carl Zeissのレンズ Makro-Planar T* 50mm F2 ZEは、MF専用ですが、CPU内蔵で電子接点もあり、Exif情報も記載される近未来的なレンズとして2010年に発売されました。
MFでもフォーカスエイドが使えるので使用感としてもまったく問題ありません。
レンズタイプは単焦点となっており、焦点距離は50mmです。
最大径と長さは72×64mm で、重量は510gと少々重めです。
開放から非常にシャープであり、ボケも滑らかで空気感をうまく演出できます。
コントラストはやや強めに再現されますが、柔らかさもあって中心から周辺までフルサイズでも完璧に撮影することができます。
特にF4から5.6まで絞ると、遠景まで素晴らしく写すことが可能です。
AFに慣れている方でも、すんなり入っていきやすいものとなっている印象があります。
性能面では非の打ちどころがなく、しかも価格的にもリーズナブルで驚くべきコストパフォーマンスを発揮します。
対応マウントはキヤノンEFマウント系で、キヤノンのカメラとの抜群の相性を示します。
どちらかといえばプロユースの印象が強いEFマウントですが、使いやすさによってその印象も大きく変わります。
2015年に惜しまれながら廃盤となりましたが、後継モデルが作られるなど、その魅力は今でも輝き続けています。