
2014年にカール・ツァイスより発売されたLoxia 35mm F2は、ソニーのフルサイズミラーレス用に開発されたLixiaシリーズの第2弾にあたるMF専用広角単焦点レンズです。
ソニーのEマウントに対応しており、α7やα9といったソニーのフルサイズミラーレス一眼で使用できます。
このレンズの最大の特徴が6群9枚、最短撮影距離0.3mのレンズ構成で、先代モデルにあたる50mmがダブルガウスのプラナータイプであったのに対して、このレンズでは対称型のビオゴンタイプの構成であることです。
これにより、広角でも非常に湾曲収差やデフォルメーションの少ない描写を実現しています。
写し出される画像は適度なキレと素直なボケ味でオールドレンズのようなクラシカルな描写が可能です。
外観は非常にすっきりとしており、軽量・コンパクトで、取り回しがしやすい点も評価できるポイントです。
高い描写性能と独特の表現力が魅力のLoxia T* 35mm F2は、まさに現代のオールドレンズといえる素晴らしいレンズです。
その独特でクラシカルな描写とAFでは味わうことのできない操作感によって多くのユーザーを虜にしているこのレンズは、現在でも非常に高い評価を得ている銘玉として新品・中古問わず高値で取引されています。