
Loxia 21mm F2.8はカール・ツァイスが2016年に発売した広角単焦点レンズです。
このレンズはソニーのフルサイズミラーレス一眼のαシリーズ用に開発されたレンズで、Eマウントに対応します。
レンズ構成は9群11枚で最短撮影距離は0.25mとなっています。
フォーカスはMF専用で、新しいレンズでありながら、あえてMFにしたところにカール・ツァイスのこだわりを感じさせます。
もちろんMF専用に設計されているため、フォーカスリングをはじめとした各部は、人間工学を徹底的に研究して設計されており、AFでは到達できない正確なフォーカシングと快適な操作を実現しています。
そして、このLoxia 21mmは、同シリーズの50mmや35mmの対照型のビオゴンタイプではなく、レトロフォーカスのディスタゴンタイプという点も特徴で、周辺光量落ちが非常に少なく、繊細でクリアな描写を可能にします。
また、光学性能も非常に優れており、レトロフォーカスながら歪みのない正確な描写もこのレンズの魅力の一つです。
時代の最先端を行くミラーレス一眼のために開発されたLoxia 21mm F2.8は、カール・ツァイスが培ってきた技術と、最先端の技術を惜しみなく投入した、まさに新しい時代のためのレンズです。
その優れた描写力とMFならではの精緻なフォーカシングは、純粋に写真を撮るという楽しみを撮り手に与えてくれる珠玉の一本です。