
Distagon T* 35mm F3.5は2002年に京セラより発売された、カール・ツァイスブランドの645フォーマットの中判レンズです。
このレンズを使用できる645マウントのカメラとして代表的なのが、あの著名な写真家、蜷川実花氏が使用していたことでも知られる、CONTAX645です。
そのほかにも、PENTAX645Zなどの645マウントを採用している、ペンタックスのデジタル一眼レフでも使用可能です。
高いコントラストと優れた色の再現性や、35mm換算で21mm、90度という超広角の画角から表現される描写は、ダイナミックで高い描写力を誇ります。
そして、カール・ツァイスの優れた光学技術によって作り出された8群11枚のレンズは、逆光に強く、クリアで抜けの良い描写を可能にしています。
最短撮影距離は0.5mで近接撮影からスナップ撮影、風景撮影にいたるまで、幅広い撮影シーンで活躍するレンズです。
フィルター径は95mmと大口径で、重量は880gと持ち運びには苦労しますが、その苦労に見合った素晴らしい描写を約束してくれます。
フォーカスはAF・MF両方に対応しており、十分な機能性を備えているDistagon T* 35mm F3.5は、優れた色表現と、極限まで補正されたディストーションによって実現される高い描写性能は、CONTAX645という名機と合わせるにふさわしいレンズです。