2010年にコシナから発売されたDistagon T* 35mm F2 ZEは、カール・ツァイスの単焦点広角レンズです。
キヤノンEFマウントに対応しており、キヤノンEOSシリーズのすべてで使用できます。
MF専用として設計されているため、フォーカスリングの操作感や滑らかなフォーカシングは非常に秀逸で、AFレンズにはない操作感を得られます。
レンズ本体は全体が金属製で耐久性が高く、高級感、質感ともに素晴らしいものです。
フィルター径は58mmでレンズ構成は7群9枚、カール・ツァイスのT*コーティングによって逆光時でもクリアな描写が可能となっています。
描写は開放から非常にシャープで、数段絞ればシャープさが増してさらに切れのある描写になります。
しかし、決して硬過ぎず滑らかな印象で、質感と被写体の色がよく再現されています。
上位モデルのDistagon T* 35mm F1.4ZEよりも手ごろな価格で手に入れられるDistagon T* 35mm F2 ZEは、描写力と操作性に優れた非常にコストパフォーマンスの高いレンズです。
レンズ本体の重量もF1.4より300gも軽く大きさも一回り小さく、持ち運びにかさばることもありません。
そのため気軽に普段使いできる高性能な単焦点レンズとして高い人気を集めています。