
2015年に発売されたDistagon T* 35mm F1.4 ZMは、カール・ツァイスが誇る大口径単焦点広角レンズです。
ZMマウントに対応し、ライカのMマウントのカメラで使用できます。
MFのみの対応ですが、人間工学に基づいて設計されたフォーカスリングは高い操作性と緻密なフォーカシングを可能にしています。
開放F値1.4という明るさと、72mmという大口径は、早朝や黄昏時など光量の少ない環境下でも十分なシャッタースピードと画質を確保できます。
写りは非常にシャープで、開放から素晴らしくクリアでヌケのよい描写を楽しめます。
合焦点での滑らかなボケ味もこのレンズの魅力の一つで、高い色の表現力とともに、広角レンズとは思えない描写で多くの写真家から支持を得ています。
レンズ構成は7群10枚、最短撮影距離は0.7mとなっており、そのすべてのレンズにカール・ツァイス独自のT*アンチレフレックスコーティングが施されており、強い逆光下でもクリアな描写が可能です。
ライカという最高峰のレンジファインダーカメラのために開発されたDistagon T* 35mm F1.4 ZMというレンズもまた、最高峰と呼ぶにふさわしいレンズです。
その分、中古品でも非常に高価なレンズですが、その価格に見合うだけのポテンシャルを持っており、ユーザーを新しい表現の世界に連れて行ってくれるレンズです。