
2007年の春頃に発売されたDistagon T* 25mm F2.8 ZSは、9枚羽根絞りによるボケ味の美しさが特徴のレンズです。
対応メーカーはCOSINAで、マウントはM42スクリューマウントです。
フィルムカメラ、デジタルカメラに対応しているだけでなく、ヌケ感もよく高度なフレアコントロールを実現しています。
撮影最短距離は、当時としては最新の設計であった0.17mです。
そのため、より一層グッと被写体に寄ることが可能となり、細部まで描写することを可能にしました。
MFレンズらしく、ピントリングの回し心地が非常に良いのでピント合わせに苦労することはないでしょう。
色ノリもよく被写体をシャープに見せるだけではなく、そのシーンをまるで切り取ったかのような臨場感あふれる写真が撮影できるのは、Carl Zeissのレンズだからこそできる技といえます。
Distagon T* 25mm F2.8 ZSは、近接や遠景などさまざまなシーンの撮影が可能となったことから持ち歩きたくなるレンズです。
中古市場では、あまり高値では取り引きされていないものの、手に入れた人は満足度が高いレンズです。
広角レンズ特有の遠近感のあるクローズアップ撮影も可能するだけでなく、立体的な仕上がりにするDistagon T* 25mm F2.8 ZSは、1本手元に置いておきたくなるレンズでしょう。