1988年に発表されたMINOLTA α7700iはミノルタの次世代フィルム一眼レフであるαシリーズの第二世代モデルです。
第一世代のモデルから大幅に改良することによって、他のメーカーのカメラを圧倒しミノルタαシリーズの成功の火付け役となりました。
その特徴は、優れたオートフォーカスと自動露出性能にあります。
動体予測オートフォーカスの採用や、本体に内蔵されたオートフォーカス補助光発光機能、3カ所に増やされた測距点などによって高いオートフォーカス性能を実現しています。
また、自動露出では6分割測光機構を採用するなど、当時の一眼レフでは群を抜いた性能を備えていました。
外観デザインが大きく変更されている点にも注目です。
当時オートバイなどのデザインで有名であった、ドイツの工業デザイナーのハンス・ムート氏がデザインを手がけ、第一世代の武骨な印象から直線と曲線が美しく調和したデザインへと生まれ変わりました。
オートフォーカス一眼レフの黎明期に登場したMINOLTA α7700iは、その後のオートフォーカス一眼レフの指標となるほど完成されたカメラです。
現在、中古市場ではかなり安く手に入れることができるのでオートフォーカスフィルムカメラの入門機としてもおすすめの一台です。