一眼レフオートフォーカスのMINOLTA αシリーズは世界初のオートフォーカスを搭載した一眼レフカメラとして知られています。
1985年にαシリーズの第一弾となるMINOLTA α7000が発表されました。
また、これと同時にαレンズも13本という非常に豊富なラインナップがリリースされています。
α7000が発表されるまでのオートフォーカスは、専用レンズに電源やモーターを内蔵し同スペックのマニュアルレンズに比べて大きくて重いことが特徴でした。
価格も高価な割にピントを合わせるのに非常に時間がかかるため、全くと言って良いほど実用できるレベルのものではありませんでした。
そんな中、当時キャノンやニコンなどに押され一眼レフ市場で劣勢を強いられていたミノルタはαシリーズの発表により挽回を試みます。
レンズ駆動用のモーターをカメラのボディ内に搭載することによって従来のオートフォーカスレンズの大きくて重いという欠点を克服したのです。
これによりMINOLTAは、オートフォーカスの一眼レフカメラで一定のシェアを獲得するに至りました。
MINOLTA αシリーズは、残念ながら2006年にミノルタのカメラ事業撤退に伴い生産も終了してしまいました。
しかし、そのαシリーズはソニーに引き継がれ今ではソニーの代表的なカメラともいえるフルサイズミラーレス一眼としてαシリーズの名前が受け継がれています。