HORSEMAN SW612Pは、1999年に駒村商会から販売開始された大判カメラです。
多彩なアオリ機構を兼ね備えたパノラマカメラという側面を持ち、今でも同様のスタンスのカメラはあまり見られません。
それだけ、このカメラが特殊な位置づけのカメラであることが伺えます。
ライズとフォールの上下は各17mmで、シフト左右で各13mmのアオリを行えます。
ファインダー内部には、アオリを使用した場合でもフレーミングが可能なマスクが装備され、シフト量が上下左右でそれぞれ10mmのときに画面が透視ファインダーでフレーミングすることを可能にしています。
このシーン以外でアオリ機能を使用する場合や厳密なフレーミングを行いたい場合は、ロールホルダーを取り外しピントグラスでピント・フレーミングを決められます。
使用フィルムは120ロールフィルムで、標準レンズとしてSWアポ・グランダゴン55mmF4.5を採用しています。
ガラスを含有した革新的な素材とのコラボレーションとアポクロマート補正を施した超広角なレンズで、さまざまなシーンの撮影に向いています。
シャッタースピードにおいては、B・1~1/500秒と申し分ないスペックで、スポーツの撮影でもそのパフォーマンスをいかんなく発揮するカメラです。