
Hasselblad 205TCCは1991年に発売された中判カメラです。
同社の中判カメラの中でも後期の機種でAEを搭載したフォーカルプレーンシャッター機です。
シャッター速度が34分~1/2000秒で電子制卸布幕フォーカルプレーンシャッターを採用しています。
壊れやすいチタン箔ではなく、シルク布シャッターをカーテン使用して丈夫な機種にしました。
TCCとはコントラストとトーンをコントロールするという意味があります。
このカメラの特徴はTTL開放測光スポットメーターを内蔵しているのが特徴で4種類の撮影モードを持っています。
Mモードはマニュアルモード、オートモードのAモードでは絞り優先AE。
Zモードはゾーンシステムに対応しておりブルーラインが2本入った大口径のFEシリーズレンズと組み合わせる事により全機能が可能です。
また、TCCフィルムマガジンと組み合わせることにより、マガジン側でもフィルム感度のセットが可能です。
ワインダーTCCを使用して巻き上げを行えば秒1.3コマの連続撮影もできます。
ディファレンシャルモードのDモードはシャッターボタンを半押しするかダイヤル中央のリングの測光ボタンを押すことにより測光は継続されたまま測光値がロックされ、ロックした値との差を表示できます。
またハッセルブラッドプロフラッシュ4504、SCA300、SCA500システムフラッシュ用の自動調光機構が内蔵されています。
一部機能が制限されますが、レンズはC・CF・FEレンズ等のハッセルレンズが使用可能で、マニュアル操作もできるのでレンズシャッター機用の500シリーズのレンズも使用できます。
露出計を内蔵しているモデルは人気があり、現在では中古でもなかなか見かける事が少なく入手が難しいモデルです。