1977年に誕生した中判一眼レフカメラHasselblad 2000FCは、人気のVシリーズとは違いレンズマニアにとってはこのFシリーズが好まれる傾向があります。
Vシリーズのレンズに比べ、抜け感やコントラストが高いのが特長です。
マガジンを外すとチタンの薄い膜ができており、シャッターが開閉する仕組みになっています。
シャッターには指付き防止のため、本体下に銀色の小さなボタンがあり、マガジンを付けると、その部分が押されてシャッターが戻るように製造されていました。
ボディ横に型番の記載がありますが、型番の先頭にスターマークが付いているのは、シュリロトレーディングカンパニーがHasselbladの日本の輸入代理店だった頃に販売された国内正規販売の印を表しています。
普通のHasselbladと違うのは、巻き上げないとミラーが上がらないようになっていますが、レバー部分を「2」に設定するとクイックリターンになります。
「1」にすると、Hasselbladのように巻かないとミラーアップの状態になることが特長です。
電池の交換は簡単で、ボディ左下を引っ張ると引き出しのように電池が出てくるようになっています。
Vシリーズに比べるとあまり目立たないカメラではありますが、レンズファンにとっては人気のあるカメラです。