Stereo Alpenは1954年に八陽光学工業から発売された23×24のステレオカメラです。
ステレオカメラといえばローライハイドスコープなどの海外製が有名ですが、本機は国産で希少価値の高い一台になります。
まるで双眼鏡のような同じサイズのレンズを二つ備え、真ん中に描かれた「ALPEN」のデザインがかっこいい。
発売当時は高値で売られていた高級カメラであり、中古カメラ市場においても高額の取引が期待できるカメラです。
シャッタースピードは最速1/200秒となりますが、距離計が組み込まれるなど実用的な機能も備えています。
二眼レンズの間にあるレバーでピントボードを前後させピント調整をする仕様は、ユニークで面白いつくり。
ボディ左のレンズ周りダイヤルで絞り値を、右レンズ周りのダイヤルでシャッタースピードを調整できます。
レンズシャッターであるためレリーズ音が驚くほど小さく、自然界での撮影や音を立てたくないシーンに向いているでしょう。
ステレオカメラから生みだされる立体写真は面白く、カメラファンの中にはステレオカメラを中心に集めている人もいます。
日本の高い技術が詰まった珍品のステレオカメラは、コレクターやクラシックカメラファンが目を見張る商品です。