八陽光学工業株式会社は、戦後に日本光学(現ニコン)の旧塩尻工場が分離独立して操業を開始したカメラメーカーです。
1954年に八洲光学機器から超低価格で発表されたヤシカフレックスに対抗することができず、残念ながら1955年に廃業をしてしまいました。
その八陽光学工業株式会社が発表したフィルム二眼レフカメラが「アルペンフレックスシリーズ」です。
アルペンフレックスの最大の特徴は、レンズに日本光学の素材が使われている点です。
その中でも、晩年の1955年に発表されたアルペンフレックスZ型は、日本光学の部品が使われたアルポ75mmF3.5レンズに加えて、当時最高級のシャッターであったコパル製のシャッターを採用する等ハイスペックな設計でした。
ローライコードの模倣から抜け出すことができずに、二眼レフカメラ市場からの撤退を余儀なくされました。
開業してから廃業するまでのほんの僅かな販売期間だったため生産数が少なく近年中古市場でななかなか見られなくなりました。
番号 | 日本名 | 発売年月日 |
---|---|---|
1 | Stereo Alpen | 1954年 |