GRAFLEXのカメラは、第2次世界大戦前から、政府機関や新聞社などに広く使われていました。
その後、アメリカで陸軍信号隊用にGRAFLEX KE-12が製造されました。
製造されていた期間は、1953〜1955の2年間で画面サイズは、4×5判のミリタリーモデルです。
日本に普及したのは、第二次世界大戦後のことで進駐軍にいた米兵が手放したり、横流したりとしたことで広まったとされています。
KE-12は、レンズシャッターとフォーカルプレーンシャッターの両方を併せ持つカメラです。
標準レンズは、Optar f4.7 127mmイエロードットレンズを装備しています。
ほかにも、ボディ正面の外側には、アメリカ軍公式の金属板がついているのが特徴です。
GRAFLEXは、新聞社や政府期間などが使うカメラであったことから、頑丈な作りであることを売りにしていました。
また、ミリタリーモデルであったためさらに堅牢性が高く作られていたようです。
元々は軍用として製造されたカメラだったことや製造期間が短かったことから、中古市場に出回る台数も多くはありません。
屋外に持ち出しての撮影は、目立つので不向きではあるもののコレクションとして手元に置いておきたくなる1台です。
そのため、クラカメファンやミリタリー好きには堪らないカメラと言えるでしょう。