1947年に製造されたGRAFLEXのCrown Graphic23 は、画面サイズは6×5×9cm判の中判カメラで、標準レンズにはKodak のEktar127mmが搭載されていました。
同年に発売されたSpeed Graphic23には、フォーカルプレーンシャッターがありますが、本機ではフォーカルプレーンシャッターがありません。
そのほかの機能には大幅な違いはありませんが、シャッターを省略したことで若干重量が軽量になっています。
ボディは、GRAFLEXの特徴でもある木製の蛇腹式です。
初期の個体には、バックフィルム専用のスプリングが固定されていました。
後期に製造されたモデルでは、スプリングの取り外しが可能で6×9cm判が使用可能です。
ベッド部を開くときは、正面向かって右側上部にロックボタンがあります。
また、Crown Graphic23にはボディシャッターが装備されています。
その後、Crown Graphic23の下位モデルにプラスティック製の樹脂を仕様した、Century Graphic23が製造されました。
Crown Graphic23は、中古市場でもあまり出回ることがなく希少性の高いカメラです。
クラカメファンにとっては、ぜひ手に取ってみたい1台でしょう。
また、下位モデルでもあるCentury Graphic23との性能を実際に見比べながら、楽しむこともマニアならではの楽しみ方の1つです。