GX680II Professionalは1994年に発売された富士フイルムの中判一眼レフカメラです。
型番から分かる通り、GX680の後継モデルとして登場したカメラで2001年まで生産が続いていました。
このカメラもGX680のコンセプトは受け継がれ、スタジオ撮影に特化した中判一眼レフとして活躍することになります。
GX680IIはGX680の後継機ではありますが、スペック上でほとんど変わったところはなく、電子式レンズシャッターでバルブと8秒から1/400秒のシャッタースピードに対応しています。
また、フィルム装填などの自動化も引き継がれています。
AE機構もマニュアルで調整するもので、AEファインダーを装着することで絞り優先AEで撮影することができました。
では、GX680とどこが変わったかと言えば、2点ほどあります。
ひとつはGX680で省略されたストラップホールが装備されました。
フル装備で4kgからあるカメラをストラップで吊して撮影というのは現実的ではありませんが、要望はあったのでしょう。
もうひとつはレボルビングした際に、ファインダーのマスクが縦横に切り替わる機構が追加された点です。こちらはカメラマンにとっては便利な機構だったでしょう。
外観もほぼ同じで、意匠に若干の差異がありますが、見た目は大判カメラライクで、レンズ交換がレンズボード交換だったり、蛇腹があったり、アオリ撮影ができるようになっていたりと、普通の中判カメラと一線を画したカメラでした。
この2機種に関しては電源にニッカドバッテリーを使用しているという致命的な仕様になっており、現在実用として使うにはバッテリーの確保が厳しいという実情がありますが、知識の深いハイレベルなユーザーにニーズがあります。