FUJI GW680III Professional は1992年3月にFUJIFILMより発売されました。
6×8cm判のレンズ固定式中判レンジファインダーカメラの3代目のモデルです。
この機種から過去の機種で多く採用されてきた6×7cm判を廃止し、ポートレート等にも使いやすく無駄の少ない56×77mmの新フォーマットを追加しました。
サイズは32mmカメラを比較すると少し大きな筐体ですが、それでも最小限に抑えられ中判カメラとしてはコンパクトでグリップしやすい設計です。
フルマニュアル機で重たいパーツを使用していないので約1460gとフィルムサイズを考慮すれば取り回ししやすい手軽な重さです。
レンズ構成が5群5枚の EBCフジノン 90mm F3.5 をシリーズ通して搭載しています。
35mmで換算すると39mmになります。明るく撮れ、ボケ味も出しやすく、解像度も高い為とても評価の高いレンズです。
先端についているフードを伸ばすと、シャッタースピードやF値を操作する窓があり、そこでシャッタースピードを1~1/500秒、絞りは3.5~32mmまで調整することができます。
集合写真の撮影などにバランスを整える水準器もついています。
底部にカウンターが設置されており、10回のレリーズで1つ進むのでユーザー自身がメンテナンスの時期を把握することができます。
ファインダーを見ながら二つの像を重ねて焦点を合わせるので難しい操作はありません。
フィルムの装填も簡単で、全体として操作性の高さがプロ向けのカメラとして大変評価の高いカメラです。
また、機体前面のシャッターボタンやフイルムカウンター切り替えにはロックが付いていて撮影時の誤動作を防止することができます。
軽量さを追求し、大部分にプラスチックを使用しレンズフード等レンズを保護する上で重要な個所には金属を用いて堅牢に仕上げています。
改良し信頼性をより高めた筐体にはメーカーのこだわりが細部にまで感じられます。