1992年に発売されたGSW690III Professionalは、プロ用の中判6×9レンジファインダーフィルムカメラです。
GW690IIIに広角レンズ搭載したカメラであり、2003年に製造終了しましたが、2018年現在でも人気を誇る一台。
中判カメラは6×6か6×7が主流で、6×9サイズのカメラはほとんど無く、あるとしても古い機種で実用性に乏しいということがほとんどです。
ですから、実質6×9サイズのカメラを求めるのであればGSW690/GW690シリーズ一択となります。
シャッター速度はB・1~1/500秒で、機械式のレンズシャッターを採用しています。
ボディ正面から見て右の軍艦部には、広角レンズにはうれしい水準器が搭載されているため、傾斜の調整がスムーズに行えます。
広角レンズは画質の評価が非常に高いフジノンレンズであり、76°の画角でディテールを崩さず見事に再現してくれます。
このカメラは集合写真を撮る専用カメラとして開発され、多くの学校や旅行会社等に使用されていました。
集合写真では一人ひとりの顔が認識できるようキリッとシャープに写し、風景撮影やポートレートでも解像度の高い写真を生み出します。
日本全国で使われていた名機は、用途を変えてカメラ愛好家に求められる高性能の一台であり、中古カメラ市場において高く取り引きされる人気商品です。