FUJIFILM の FUJI GSW690II Professional は1985年6月に発売された中判レンジファインダーカメラです。
プロ用のカメラとして多くの写真館などで使われ、発売後も改良を続けられながらロングセラーとなった人気商品です。
このカメラの最大の魅力は、超広角レンズの「EBC FUJINON SW 65mm F6.5」を搭載している点。
GSWの「W」はワイド=広角を表し、GSWシリーズを通してこのレンズが搭載されています。
4群6枚のレンズ構成で伸縮するフードを内蔵。
画角は76度で、35mm換算すると約28mm相当の画角となります。
このレンズはEBCマルチコーティングが施されており、明るく広い画角にも細かな部分まで精緻な描写ができるとして大変評価の高いレンズです。
集合写真などで広く普及したカメラですが、風景はもちろんポートレート等様々なシーンに活躍し現在でも多くのアーティストが愛用しています。
また、カメラ本体の左側には水準器が搭載されているので、広角で撮影する際には左右の水平がしっかりとれるように配慮されています。
ホットシューやレリーズロック機能も付いていて、プロ用として無駄のない十分な性能です。
35mmカメラに比べると大きな筐体ですが、ボディにプラスチックを使用し軽量でコンパクトな設計で手軽に持ち運べます。
機械式のため故障しにくく、メンテナンスも簡単なので現在でも稼働する機体も多く中古市場では値崩れしにくい人気機種です。