1978年に発売したFUJIFILM GSW690は、6×9の中判レンジファインダーカメラです。
1992年までシリーズ化された人気のあるカメラで、中古でもなかなか値崩れしません。
このカメラは、一般向きというよりはプロ向けに作られているカメラで、集合写真を撮影する場面などで多く使用されていました。
集合写真では一人ひとりの顔を鮮明にする必要があるため、GSW690ではFujinon90mmF3.5の高性能のレンズを使用して高解像力を発揮しています。
外装は軽量化のためプラスティック製でつくられているので少々脆いと感じる部分はありますが、握りやすくコンパクトなボディです。
露出計はなく、フルマニュアルのカメラで6×9判の撮影にはピッタリです。
1mまで被写体に近づいた状態での撮影が可能で、プロの写真家の人も愛用しています。
6×9判は過去に多くつくられてきましたが、どれもクラシックすぎて使用頻度の高いプロの写真家からすると少々使い勝手が悪いのです。
しかし、FUJIFILM GSW690は、それらの中判カメラに比べると高性能なレンズであることや持ちやすいグリップ、コンパクトで持ち運びやすいボディなど、その使い勝手の良さから人気があります。
中古市場でも人気が高く、プロの写真家からレトロカメラマニアまで魅了する一台です。