GF670W Professionalは2011年3月にFUJIFILMより発売された中判フィルムカメラです。
2009年4月に発売された GF670 Professional の広角タイプとして展開されました。
GF670W の「W」はワイド、つまり広角を表し、搭載しているレンズには EBCフジノン 55mm F4.5 が使用されています。
このレンズは広角レンズで、35mmフィルムで換算すると約27mm、広角55mmを誇ります。
8群10枚の対称型レンズで、広角なのに全く歪みのないリアルな描写を実現します。
また、収差を抑え広い画角でも隅々まで精緻で鮮やかな画質で評価の高いレンズです。
露出制御に絞り優先AEを採用し、被写界深度を調整し絶妙なボケ味で、どんなシーンでもこだわりの描写を意のままにできます。
マニュアル露出やAEロックも選択でき、自由度の高さもこのカメラの特徴です。
二つの像を合焦させてピントを合わせる二重像合致式のレンジファインダーカメラで、ピント合わせもスムーズに行うことができます。
また、GF670同様6×7㎝と6×6㎝判の両方のフォーマットサイズに対応できるダブルフォーマットも魅力です。
内部のスイッチでフォーマットサイズを切り替えればファインダー内の撮影範囲を示すブライトフレームも連動して自動的に表示を変更し、パララックスも自動で補正を行ってくれます。
静かな電子制御式レンズシャッターで、静寂の中での撮影でも被写体に影響せず撮影に集中できます。
2009年に敢えてフィルムの良さを再認識するべく蘇ったGF670は軽量・コンパクト、また高い描写力で人気を博し、その後多くのユーザーからの広角タイプが欲しいという要望に応え新設計されました。
生産数も少なく現在では生産を終了している為、入手が難しく中古市場では高値で取引されています。