1998年3月に発売された中判カメラ「FUJIFILM FUJI GA645Wi Professional 」はGA645Wの後継モデルです。
名称のGA645Wiの「W」はワイドを意味し、その名の通り広角レンズを搭載した中判カメラです。
GA645シリーズは露出やフォーカシングを中判カメラで自動化した独自性の高いモデル展開です。
AEやAFだけでなく、自動巻き上げ機能も搭載し、完全自動化を実現。
初心者でもシャッターを押すだけの手軽に扱える中判カメラとして大変人気を博したシリーズですが、その中でもGA645Wiは更に完成度の高いモデルなのです。
レンズはSuper EBC フジノン 45mm F5.6 を搭載しています。
このレンズは5群7枚のレンズ構成で、35mmに換算すると約28mm相当の画角75度を誇ります。
広角レンズでありながら撮影距離は0.7mまで接近することもできるので、壮大な風景だけでなくポートレートなど撮影シーンが幅広い汎用さも魅力です。
シャッターはAE電子式レンズシャッターで、プログラムAEや絞り優先AE、マニュアル露出にも対応できます。
ただ自動化しただけではなく、AE/AF共にマニュアル操作でこだわりのある表現もできます。
ファインダーは最高式のブライトフレームファインダーで視野率90%で見えも良好です。
このカメラの改良点は、バーコード付きフィルムへの対応と、前面シャッターボタンの追加です。
バーコードに対応したことでフィルムサイズや最適なAE設定を自動でセットしてくれます。
また、GA645シリーズは普通にカメラを構えると縦位置の撮影になってしまう為、横位置で撮影するためには縦に構える必要があります。
前面シャッターボタンの追加によってカメラを縦に構えも無理のない操作でシャッターを切れる点でユーザーにとって嬉しい大きな改良点となりました。
煩わしいマニュアル操作がなく、中判カメラを手軽なものとしたGA645シリーズのGA645Wiは、入門者だけでなくプロカメラマンも愛機をしている評価の高い万能なカメラです。