FUJIFILM FUJI GA645W professionalは、 1996年7月に発売されたAF中判カメラです。
約1年前に発売されたGA645の後継機で広角バージョンとして展開されました。
GA645では、レンジファインダーのAF化やフィルム送りからAEやAFまでも自動化し、コンパクトで高性能な機体として評価の高い機種です。
レンズ一体型でコンパクトになったことで、難しい印象のあった中判カメラを誰でも簡単に使えるカメラへと革新させたのです。
AF機構には赤外線アクティブ型と外光パッシブ型の2つの測距方式を採用しています。
これは、ハイブリッドオートフォーカスという被写体からの距離でその2つを自動的に使い分けるFUJIFILM独自開発の機構です。
距離が近い時には被写体に反射する赤外線から測距し、遠い時には像の位相差を外光で検出する中判カメラにふさわしい当時の画期的な測距方式でした。
そして本機では、代表的な広角レンズである、Super EBC Fujinon 45mm F5.6を採用しています。
35mmに換算すると、28mm相当の広い画角で大きなフォーマットサイズでも細部まできれいに写し出すことのできる優れたレンズです。
また、中判カメラでレンズが自動沈胴できるのはGA645シリーズのみで、使用していないときにレンズが格納され保護できる点もささやかですが嬉しい点です。
広角レンズの広い画角で撮る風景写真には定評があり、堅牢で機動性も良いことから山岳写真家にも多く愛用されています。