FUJIFILM X-T10は2015年6月25日に発売されたミラーレス一眼カメラのレンズキットです。
ボディはFUJIFILMらしくレトロさを感じられる少し角張った形で、シルバーとブラックの二色展開。
上位機種X-T1に続き、コンパクト且つ軽量で手の届きやすいリーズナブルな価格で登場しました。
FUJIFILM Xマウントを持ち、XF18-55mm F2.8-4 R LM OISのフジノンレンズが付属しています。
このレンズは開放値F2.8と明るく、広角27mmから中望遠84mmまでの幅広い焦点範囲でレンズ内に手ブレ補正機構を備えている万能なレンズです。
X-T10の発売までに18本もの高性能なXマウントレンズが発売されています。
防塵・防滴ではありませんが、マグネシウム合金の堅牢なボディで、洗練されたグリップ形状がしっかりと手に馴染みます。
有効画素数は1,630万画素、センサーにはX-Trans CMOS IIという上位機種と同じセンサーを使っている為、バッファ等の補助機構の差はあれど画質は上位機種とほとんど同じです。
像面位相差AFによる最速0.06秒のAF速度も上位機種と同等の性能を持っています。
ファインダーは236万ドット、0.39型の有機ELのEVF。
表示タイムラグを当時世界最短の0.005秒まで抑え、倍率は0.62倍まで大きく表示させファインダーをのぞきながらの撮影もクリアで快適です。
X-T10は上位機種であるX-T1に引けをとらないクオリティの写真が撮影でき、価格面で考えても初心者でミラーレスカメラに挑戦したいという方にも良いと言えます。
長くフィルムを中心に製造してきたFUJIFILMだけあり、デジタルに移行しても鮮やかで明るい画作りには定評があります。
特に木々の緑や刻々と移り変わる夕暮れの空の色など、この一瞬を切り取りたいと感じたものを色鮮やかに再現する力は他社のカメラにはできない魅力でもあります。