
日本にかつて存在したカメラメーカーのEBONY(エボニー)が手掛けたEBONY SV45U2は、1996年に発表されたEBONY SV45Uを改良し、あおり機能をさらに充実させたカメラです。
取り回しの良さを追求し小型・軽量化を図るため、折りたたみ機構が採用されました。
基本的な性能は従来のモデルであるSV45Uと同じで、特徴でもあるセンターティルト方式を採用しています。
木製部分は黒檀の柾目(まさめ)、金属部分にはチタンを使用しているため、エボニーの大判フィルムカメラの中でも、トップクラスの耐久性と高級感溢れる外観を兼ね備えています。
SV45Uより進化したあおり機能は、センターが前後に30度、ペースは前に30度、後ろに90度で、スイングは左右に各20度、シフトが左右に各32㎜、フロント部ライズ42㎜、フォール20㎜でバック部ライズが45㎜となっています。
使用可能な焦点距離は、35㎜〜800㎜と非常に幅広いレンズを使用することができ、さまざまなシーンで活用することができます。
国産の木製大判フィルムカメラとして非常に高い完成度を誇るEBONY SV45U2は、同じ日本の木製大判フィルムカメラのタチハラや、木製カメラの最高峰と言われたDeardorffに勝るとも劣らないカメラとして今でも多くの写真家を魅力する素晴らしいカメラです。