大判フィルムカメラの名機中の名機ともいわれる、Deardorff 8×10を生み出したことで知られるDeardorff(ディアドルフ)が創り出した、もうひとつの名機がDeardorff 4×5です。
厳選されたマホガニー材を使い、職人の手によってひとつひとつ丁寧に仕上げられており、その美しさと堅牢性は同社の最高峰といわれるDeardorff 8×10にも引けを取りません。
Deardorff 4×5は元々Deardorff 5×7というモデルをベースとしているため、バック部を交換することで5×7in判の撮影も可能です。
重量は3.2kgと8×10in判のディアドルフの約半分と大判フィールドカメラとしては、軽量で持ち運びしやすい点も魅力です。
あおり機構のスペックは、ライズ10cm、センターティルトが各30度、スイング各20度となっており、蛇腹長は55cmでディアドルフ折りといわれる特殊な折りが特徴です。
また、4×5in判のディアドルフには、より小型・軽量な4×5in専用のベビーディアドルフという約500台のみ生産された希少なカメラも存在します。
4×5in判の大判フィルムカメラにはリンホフのテヒニカシリーズやジナーなど、名だたる名機が名を連ねていますが、Deardorff 4×5もまた、そこに名を遺す素晴らしいカメラです。
その魅力は、現在でもプロアマを問わず多くの写真家を魅力し続けています。