periflex は1954年にイギリスのCORFIELD社から発売された一眼レフフィルムカメラです。
戦時中につくられたカメラであり、イギリス国内のライカレンズをマウントするためにつくられたという背景があります。
1953年にわずか12台しか製造されなかった茶色の革貼りモデルもありますが、こちらは大変貴重で中古カメラ市場で高値で取引されています。
コンパクトで470g程の軽量ボディは取り回しやすく、デザインはシンプルでありながら軍艦部に際立つ2個のファインダー。
それぞれの役割ですが、アイレベルファインダーではフレームを決め、真下にのぞくペリスコープ(潜望鏡)でピントを調整します。
このペリスコープが本機最大の特徴ですが、ペリスコープに付いているレバーを下げることで、レンズ奥の撮影部に小さな鏡が降りてくる仕様はユニーク。
シャッターは軍艦部にあるダイヤルでチャージします。
撮影にはフィルムを巻上げ、シャッターをチャージし、アイレベルファインダーでフレーミング、ペリスコープでピントを調整するという手間がかかりますが、高いマニュアル性を好む人にはたまらない一台になるでしょう。
中古カメラ市場でお目にかかることも、その構造も珍しい一眼レフカメラはクラシックカメラファンやコレクターに大変人気のある商品です。