Contax RTS IIIは、1990年に発売されたヤシカ・コンタックスの代表的な高級一眼レフカメラです。
Contax RTSシリーズとして、最終機となるモデルです。
RTS IIIがほかのContaxカメラより秀でているのはシャッタースピードで、オート時では32~1/8000秒、マニュアル時ではB・Xとも4~1/8000秒まで向上させた点。
さらに素晴らしいのはファインダー視野率が約100%という点で、ファインダーで見たままとほぼ同じライブビューの景色を撮影することが可能です。
また、これまでのモデルではモータードライブを取り付ける必要がありましたが、今機では内臓されており高速連写が標準装備されました。
独自機能として他にも、フィルムを平面に保つためのバキューム機能を付けたのもRTS IIIだけのもの。
そして、ストロボをマニュアルで発光しフォーカスポイントの周りだけを測光するスポット測光もRTSシリーズで初めて取り入れられました。
スペックの変更に伴い外観は大幅に変更がなされたが曲線を多用した滑らかなボディデザインは言わずと知れたポルシェデザイン。
使用する電池は4LR44から2CR5リチウム電池とサイズアップになっているが、それでも筐体の体積の増加を最小限に留めています。
傷や故障などが見られると査定は下がる傾向はあるものの、使用上の問題もなく完動品であれば高値がつきやすいカメラです。
Contax RTSシリーズの完成形であるRTS IIIはカール・ツァイスの銘玉と共に高い人気のカメラです。