1990年に発表されたContax RTS-3は、新生Contaxの代名詞ともいわれるContax RTSシリーズの最後となるフラッグシップモデルの一眼レフです。
先代モデルのCONAX RTS IIから外観面、機能面ともに大幅に改良されスペックアップした非常に完成度の高いカメラです。
その最大の特徴が、従来のContax RTSシリーズのシャッタースピードの1/2000秒から1/8000秒と驚異的なシャッタースピードを実現している点です。
そのほかにも、モータードライブをボディと一体化することにより秒間5コマという高速連写性能も獲得しています。
また、RIIで好評であった見やすいファインダーも視野率92%から100%と、より見やすく改良されました。
外観も大きく変更され、外装にはマグネシウムやチタンなどの高級素材が使用されています。
そして、特筆すべきは、このカメラ独自のフィルムを圧板に吸着させ平面性を確保する機構のRTVシステムです。
これは、背後からフィルム圧板にフィルムを吸引することで、完璧な平面性を実現することができる画期的なシステムでした。
これによってプロの水準に見合う高い撮影品質を獲得することに成功しています。
数々の最新技術を搭載したContax RTS-3は、Contax RTSシリーズでも最高峰の完成度を誇ります。ツァイスレンズを使うためのカメラとして絶対的な地位を確立した伝説とも呼べる名機です。