CONTAX NXは2001年12月に発売されたフィルムカメラです。
これまでのヤシカ・コンタックスマウントの互換性を放棄し、新たなレンズマウント「Nマウント」を採用したNシリーズの普及機として登場しました。
Nシステムと呼ばれるこのシリーズでは、マウント口径が大きくなり電子制御マウントに変更されました。
これによって、AFを使えるようになっただけでなく光学性能に優れるカールツァイスレンズの特性を十分に活かすことができるとされました。
上位モデルのCONTAX N1と共通点もあるカメラで、オートフォーカスの測距点はN1と同じ5点が採用されているほか、撮影データを記録するデータパックにも対応していました。
シャッタースピードはN1の半分である1/4000と控えめになっているほか、普及機ということもあってフラッシュを内蔵しているのも特徴です。
秒2.3コマの連写機能や、視野率93%のファインダーなどもN1に比べると一枚落ちといった印象もありますが、中古で手軽にフィルムカメラを持つには中庸な機体とも言えます。