EOS Kiss X9iは2017年4月に発売されたキヤノンのデジタル一眼レフカメラです。
2015年に発売されたEOS Kiss X8iの後継モデルにあたり、ファミリー向けのエントリーモデルの最上位モデルという位置付け。
EOS Kiss X9とは兄弟機にあたり、どちらも現行ラインナップモデルです。
撮像素子は有効2420万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーを搭載。
これは兄弟機のX9や先代のX8iと同様のスペックです。
画像処理エンジンはDIGIC 7となっており、X9とは共通ですが、先代のDIGIC 6から進化しています。
これによって、先代のX8iでは常用ISO感度がISO 12800までの対応だったものがISO 25600まで拡張され、暗所撮影などでより扱いやすくなりました。
連写性能もX9やX8iが秒5コマなのに対して、秒6コマとより高速連写が可能です。
AF測距点も先代の19点から大幅に増えて45点測距が可能になり、精密かつ高速なAFを実現しています。
X9は9点測距なので5倍の測距点を持っているのです。
ライブビューもAF方式がデュアルピクセルCMOS AFの採用により、世界最速のAFをライブビュー撮影で実現しました。
そのほか、Wi-FiやBluetoothの搭載によって、スマホとの連携も簡単にでき、ファミリーユースやエントリーモデルとしての使いやすさも追求されています。
X7・X7iの当時は両機の位置付けが曖昧なところがありましたが1世代を経たX9とX9iでは明確な位置付けがされ、X9iはエントリー機でもより高機能で使い勝手を重視した最上位機とわかるような味付けになりました。
エントリー機ながら上位モデルにも匹敵する性能を持つ1台です。