EOS kiss Mは2018年3月に発売されたキヤノンのミラーレス一眼カメラです。
キヤノンは2012年にEOS Mでミラーレス市場に参入しました。
これ以降、EOS Mシリーズはリリースされ続けていますが、このミラーレス機に一眼レフのファミリーモデルである「Kiss」が冠されたということで話題になった機種です。
本体は2016年に発売されたミラーレスのハイエンド機となる「M5」と非常によく似ています。
ですが、Kiss Mはファミリー層を狙ったエントリーモデルなので、外装は相応にチープな印象であることは否めません。
撮像素子は有効2,410万画素のAPS-CサイズのCMOSセンサーを搭載しています。
エントリーモデルですが、十分過ぎる高画素センサーを採用しています。
画像処理エンジンは最新のDIGIC 8を採用し、10コマ/秒の高速連写やムービー撮影時など高速な処理を可能にしています。
ミラーレス機ですが、EVFのファインダーも搭載しています。
AFはファインダー撮影時もモニター撮影時も像面位相差AFで行うようになっています。
またセンサーエリアも広くなっており、最大143点のAFエリアを使うことが可能で、暗所撮影や動体撮影などミラーレス機が不得意な場面でも快適に撮影できます。
液晶モニターは従来のMシリーズがチルト式の稼働液晶だったのに対し、Kiss Mではバリアングル液晶に変更されています。
ミラーレス機で初の「Kiss」を冠したモデルですが、スペック的にはエントリー機以上のものが与えられており、4K動画やHDで120Pのスロー動画の撮影も可能です。
このあたりはエントリー機でも新技術を惜しみなく投入するキヤノンの姿勢が伺えます。