EOS 7Dは2009年10月に発売されたキヤノンのデジタル一眼レフカメラです。
2008年に先行して発売されていたEOS 50Dがありますが、従来であればこの二ケタ型番のモデルがAPS-Cサイズのセンサーを搭載したカメラのトップエンド機種にあたりました。
この二ケタ型番の上位モデルとして開発されたのが7Dというわけです。
撮像素子は有効1800万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーを搭載。
画像処理エンジンにはDIGIC 4をデュアルで採用することで、より高い解像感と階調表現を実現しました。
また、連写性能も秒8コマと当時では高い高速連写を可能にしたほか、常用ISO感度もISO 6400まで確保し暗所撮影に威力を発揮しました。
光学ファインダーも視野率100%・倍率1.0倍のハイエンド仕様のものが採用されており、EOS シリーズのAPS-Cサイズのカメラとしては初の搭載です。
AFセンサーはオールクロス19点AFを搭載。
露出機構もiFCL測光の採用で高度かつ十分な基本性能を装備しています。
動画撮影機能も当時としては高性能なフルHDで秒30フレームの動画を撮影することが可能でした。
動画撮影時にも絞りやシャッタースピード、ISO感度を任意に設定できるマニュアル露出を使うことができました。
そのほか、電子水準器や視認性の高い強化ガラス採用の3.0型クリアビュー液晶の搭載、約15万回の高耐久性を持つシャッター機構などハイアマチュアからプロのサブ機として使えるハイスペックを備えていました。
他社のモデルでもAPS-Cセンサー搭載機でハイエンドモデルが登場しており、従来の二ケタ型番のモデルでは追いつかなくなったスペックを埋めるべくして登場したのが7Dと言えます。
現在は2014年に発売された後継機のMark IIにその座を譲っています。