Canon EOS 3は、EOSシリーズの中で準フラッグシップという位置づけで開発され、1998年に販売開始されました。
2年後の2000年に発売されたEOS-1Vで採用された一部機能を先行していることで知られており、同時期に販売されていたEOS-1Nを上回る機能が多く搭載されています。
オートフォーカスの測距点は45にも及び、撮影画面において被写体との距離を測る性能に非常に優れています。
当時、AF機能においては他社の競合モデルから頭一つ抜きん出ていたといえるでしょう。
ちなみに、同社の最上位機種として知られていたEOS-1Nにおいては測距点が5点であったことからも、どれだけEOS3が優れていたかがわかります。
それだけ点数が多いと逆に操作性に不安を覚えるかもしれませんが、視線入力AFによりファインダーを覗いた目の向きに合わせて測距点を自動で選択してくれるので、使いやすさも兼ね備えています。
他にも、シャッター速度や露出制御は非常に高いレベルとなっていました。
バッテリーパックはEOS-1系列用と互換性をもたせることで、イメージ的にはEOS-1などをメイン機として、このカメラはサブ機として使用することを想定していました。
もちろん、このカメラも十分メインのカメラとして使用できるスペックを誇っていたのは言うまでもありません。