Canon EOS 1Ds MarkIIIは、2004年11月に登場したEOS-1Ds Mark IIの後継機種として、2007年に誕生したフラッグシップモデルです。
圧倒的な性能を誇るものの、その価格は90万円を超え、なかなか個人では手を出せるものではありませんでした。
CMOS撮像素子には、35mm判フィルムとほぼ同サイズの約36×24mmのものを採用。
これ自体はEOS-1Ds Mark IIでも使われていたものと同サイズですが、有効画素数を見る約2,110万画素にまでアップしています。
筐体は1D Mark IIIとほぼ同サイズとなり、このカメラのために新規開発されたシャッターユニットや測光センサーを取り入れています。
また、ファインダーもブラッシュアップされたほか、画像処理エンジンがデュアルDIGIC IIIに進化ている点にも注目です。
更に、液晶モニターがライブビューに対応した3型となったことにより、使いやすさにおいても大きな進化を果たしています。
感度はISO100~1600となっていますが、拡張設定がありISO50とISO3200での撮影を行うことが可能です。
細かな点ですが、シャッターユニットの耐用回数が、従来の20万回から30万回にまで向上している点も見逃せません。
ヘビーユーザーでも納得の耐久性も兼ね備えているという点も高く評価できます。
電源は容量2,300mAhのリチウムイオン充電池を採用し、比較的長時間の撮影も可能です。