Canon 6Tは1958年に発売された35mmフォーカルプレーンシャッター式距離計連動カメラです。
レンジファインダー機の中では最高級品とも言われており、当時の価格はフルセットで約10万円でした。
現在の価値に換算すると150万ほどのイメージですので、簡単に写真が撮れてしまう近代と比べるとまるで価値が違いますね。
生産台数は8000台と希少価値が高く、造りの良さから後に発売となった7型よりも人気が高いモデルです。
機能面としては、1軸ダイヤル上にシャッター速度のメモリをすべて配置しており、着脱式露出計であるキヤノンメーターの取り付けにも対応しています。
これによりシャッター速度の設定値にメーター指針が示す目盛りを読み取り、対応した適正値を割り出すことが可能です。
また、パララックス自動補正機能の付いた構造枠式ファインダーも採用しており、3段階に視野倍率の可変が可能で測距用で1.55倍、50mm&100mmで等倍、35mmで0.65倍となっています。
巻き上げには底部トリガー巻き上げを採用するとともに、上部ノブでの巻き上げも可能です。
現在でも愛用者の多い人気モデルですので、今後も希少価値は高まっていくことでしょう。