オランダのカメラメーカーのCAMBO(カンボ)が発表したCAMBO WIDE DSは、従来のCAMBO WIDEシリーズの後継機種となる4×5in大判フィルムカメラです。
それまでのCAMBO WIDEシリーズが水平方向、垂直方向のどちらか一方向のみにしかレンズをスライドすることができませんでした。
しかしこのCAMBO WIDE DSは、その欠点を克服するためにダブルシフト機構を採用。
これにより、水平方向と垂直方向、呂方にレンズをスライドさせることが可能になりました。
その分価格は高くなっているものの、手持ち撮影ができるほどのコンパクトさと高いあおり性能の両立は、非常に魅力的といえるでしょう。
レンズのシフト幅も従来の機種より可動域が広くなり、左右に20mm、ライズ40mm、フォールが20 mmとなり、さらに撮影の幅が広がっていることも評価すべき点です。
レンズはシュナイダー・クロイツナッハ製スーパーアンギュロンXLレンズが装着可能です。
大判カメラでは小型・軽量でコンパクトなカメラとして知られる、CAMBO WIDE DSは、その描写力と持ち運びのしやすさから、建築写真の撮影や風景撮影で威力を発揮する、非常に優れたカメラです。現在でも中古市場で見かけることができますが、その数は少なく、非常に高値で取引されている希少なカメラです。