1947年にオランダで誕生したカメラメーカーのCAMBO(カンボ)が発表した大判カメラのうち、4×5in判のハンディワイドカメラにあたるCAMBO WIDEシリーズ。
そのCAMBO WIDEシリーズで65mmのレンズを搭載したモデルがCAMBO WIDE 650です。
このシリーズの「CAMBO WIDE」の後の数字はレンズの焦点距離を表しており、650の場合は65mmのレンズ、470であれば47mmということになります。
CAMBO WIDEシリーズ最大の特徴が、大判カメラでありながら小型・軽量で手持ちでの撮影が可能な点です。
同シリーズは大判カメラ特有のあおり機能が一方向のみに限定されており、同時に一方向しかスライドできないという点は欠点ともされていますが、逆にこのシンプルさによって手持ちでの撮影を容易にしているというメリットがあります。
そして、このCAMBO WIDE 650がほかのCAMBO WIDEシリーズと異なる点が、シュナイダー・クロイツナッハ製スーパーアンギュロン65mmF5.6というレンズを搭載していることです。
アンギュロンの広角とこの焦点距離によって独特の描写が可能です。
CAMBO WIDE 650は、その搭載しているレンズの超広角の画角とあおり機能によって建築写真はもちろんのこと、風景撮影にも向いている優秀なフィールドカメラです。
その描写力と持ち運びのしやすさから、現在でも根強いファンが存在します。