オランダのカメラメーカーのCAMBO(カンボ)は4×5in大判フィルムカメラがラインナップされたCAMBO WIDEシリーズを展開しており、その一つであるCAMBO WIDE 470は焦点距離が47㎜のレンズを搭載したモデルです。
大判カメラでは小型・軽量でコンパクトなことから、手持ちでの撮影が可能で持ち運びやすいフィールドカメラとしてプロの写真家に愛用されていたカメラです。
このWIDE470も、ほかのCAMBO WIDEシリーズと同じように左右にのみ15㎜のシフトができるあおり機構を搭載しており、前枠を90度回転させて装着することによって、上下へのシフトを可能にしています。
レンズは多くの銘玉を生み出したことで知られる、シュナイダー・クロイツナッハ製のスーパーアンギュロン47mmF5.6を搭載。
このスーパーアンギュロンはパノラマ写真と見紛うほどの写真を撮影することができる超広角レンズで、大判フィルムと合わさることで、ほかのカメラでは実現することのできない壮大な写真を撮影することが可能です。
このような描写性能と携行性を兼ね備えた、CAMBO WIDE 470は、建築写真だけではなく超広角の画角を生かした風景写真の撮影にも向いている汎用性の高いカメラです。