1946年に発売したALPA REFLEX IIは、距離計連動機構をマウント下に移したことでスクリーンに影が入り込まないよう改良されます。
そのおかげでALPA REFLEX IIは、ALPAのなかでも2番目の生産台数を誇るほどヒットし、1952年の製造終了まで約4,645台を生産しました。
ボルシーレフレックスも同年に発売し、ボルシーアメリカ向けにシンクロのない仕様で322台製造しました。
ALPA REFLEX IIについているシリアル番号は「13000~15020」の範囲と「20000~25148」の範囲です。
シャッターは布幕フォーカルプレーンシャッター式で最速1/1000です。
距離計は特定の標準レンズだけにしか連動しません。
マウント部分は厚めのアルミ材できているので手荒く使わなければ頑丈です。
シャッターダイアルは巻き上げてから行い、逆方向に無理に回さないことが大切で、回すときは注意しないと故障につながることも考えられます。
ほかにも、セレクタの選択に合わせて使い分けることが故障を防ぐことができます。
ALPAのなかでも生産台数が多かったとはいえ、中古市場では高値で売られていることが多く、クラッシックカメラファンにとっては手元に置いておきたい1台でしょう。