1918年創業したスイスの時計部品メーカーのピニオン社が、1944年から製造した一眼レフカメラのALPAシリーズは11siまで続きました。
種類は豊富にあり、ハンドメイドでこだわりのある部品で作られていたためカメラは高価です。
高価すぎるので一般的に広まることはなく販売台数は減少し、次第に受注生産に切り替わりました。
そうしたことから、ALPAカメラの生産台数は全体でわずか4万2,000台程度といわれています。
第二世代のカメラは「ALPA Alnea」と呼ばれていましたが、その後「ALPA REFLEX」へと名称を変更しています。
1959年に製造されたALPA REFLEX 8bは、ALPA REFLEX 8に改良を加えたモデルです。
b型の特徴でもあるクイックリターンミラーや、フィルムが順巻きから逆巻きなどに変更されています。
従来と変わらず45度のプリズムファインダーや透視ファインダー、セルフタイマー、スプリットイメージが付いています。
ALPA REFLEX 8bの製造台数はわずか442台しかなく、ボディカラーはシルバーが410台、ブラックが32台で希少性の高いカメラです。
ALPAの製造元であるピニオン社の創立70周年記念に合わせて、シリアル番号は70000と与えられているものもあります。
製造台数が元々少ないことから、中古でも目にする機会は少なく、クラシックカメラファンのみならずALPAファンにとっても手に取りたくなる1台でしょう。