1918年にスイスで創業したピニオン社のカメラで、当時としては高価であったことから販売台数が減少して受注生産に切り替わりました。
ALPA シリーズは種類豊富ですが、全体の台数でも4万2,000台と生産台数の少ないことが特徴です。
1957年に発売したALPA Mod.8は、ALPA ALNEA 7にスプリットイメージのついた最上級モデルです。
発売当初はALPA Reflex7Sとして販売していましたが、その後名称が変更されました。
第二世代のALNEA 型と呼ばれ、見た目はなで肩のような丸みのあるボディが特徴です。
ALPA Mod.8は、生産台数は約260台と稀少なカメラです。
ALPA ALNEA 7に搭載された距離計連動レンジファインダーが搭載されているのはもちろんのこと、X接点がDIN規格になりました。
ほかにも、セルフタイマー機能が付いています。
45度のプリズムファインダーは変わらず、折りたたみ式レンズを可能にしたデュアルヒンジ式反射ミラーです。
フィルム送りはシャッターローラーと直接リンクしているので、シャッターが離されると同時に回転し始めます。
注意したいのは、ALPA ALNEA 7と同様に前進ノブの回転を途中で止めるとシャッターに傷つくおそれがある点です。
ALPA Mod.8は中古市場でもなかなか見かけることがないため高値で取り引きされています。
クラシックカメラファンやALPA ファンにとって手元に置いておきたくなる1台でしょう。