1971年に発売されALPA 11 シリーズは、ALPA の最後期につくられたカメラです。
ALPA 11e は1975年までのあいだに約1,000台を生産していました。
ボディカラーはシルバーとブラック、ブラッククロームの3色で、シルバーは約700台、ブラックは約300台、ブラッククロームを少数生産していました。
ALPA 11eに与えられたシリアル番号は、57201から58300までの値です。
同じ機種でも部分的にデザインの違うカメラが存在します。
正面部分にクレストのあるものとないものの2つのデザインがあり、正面部分に赤いクレストが付いているのはアメリカ向けに作られたものです。
ALPA REFLEX 10dからボディが角張ったデザインとなったり、呼称が「ALPA REFLEX 10d」から「ALPA 10d」と変更になったりと、ALPA 11eも10dと同じように形や名称を引き継いでいます。
ALPA 10dまでは露出計を針で合わせる仕様でしたが、ALPA 11eではLED表示に変更になり、表示は赤と橙の2色です。
LED表示のサインは、露出不足を赤で、露出オーバーを橙で表示しています。
また、従来のものよりマット面が改良され、ファインダーが明るくなりました。
ALPA 11eはミラーアップ機構の装備はなく、ALPA 11elから搭載されています。
ALPA 11eは生産台数が少ないことから、中古でも値崩れすることはなくクラッシックカメラファンにとっては手に取りたくなる1台でしょう。